要介護者の移動の介助(歩行)

片麻痺のある利用者(要介護者)の歩行を介助するときは、
麻痺のある利用者は、支持基底面の関係で、
麻痺側で支持ができず、麻痺側後方に転倒することが多いので、
介護者は麻痺側後方から歩行介助をする用にします。

 

片麻痺がある利用者の歩行の介助方法

 

片麻痺がある利用者の歩行の介助をするときは、
ポイントは、重心の移動です。

 

介助する場合は、安全を確認しながら、
重心移動を行う事ができるように、
腰部と肩峰部に介護者の手を当て、
麻痺側の足は前に出しにくいので、
健側に少し体重を移動させるような介助をしていきます。

 

健側を足の前に出すときは、
患側の足に体重が移動するように介助します。

 

このように、左右に重心を移動させるように介助すると、
歩行がしやすくなります。

 

杖の長さ

 

杖の長さを決めるときには、以下のような方法で決めます。

 

・利用者(要介護者)に立位になってもらい、床から大転子までの長さを測る。

 

・利用者(要介護者)に立位になってもらい、床から手首までの長さを測る。

 

・利用者(要介護者)に立位になってもらい、肘を30度に曲げて、
足先の前外側15cm位置から手掌までの長さを測る。

 

3動作歩行

 

3動作歩行は、常に2点で体重を支えることができる安全性の高い方法です。

 

しかし、歩く速度は遅くなります。

 

(1) 杖を出す。

 

(2) 麻痺側の足を出す。

 

(3) 健側の足を(2)にそろえる。

 

2動作歩行

 

2動作歩行は、麻痺側の足への負担が増え、安定性は3動作歩行に比べると悪いです。

 

しかし、歩く早さは速まります。

 

(1) 杖と麻痺側の足を同時に出す。

 

(2) 健側の足を(1)にそろえる。

 

高齢者の歩行

 

成人の歩行では、両腕を振って膝を高く上げ、前に出した足は踵から着地し、
もう一方の足はつま先で、重心を足底全体に移動させて
幅を広くして歩きます。

 

しかし、高齢になると、このような成人のときの歩行は難しくなります。

 

高齢者の歩行では、足底の重心移動は少なくなり、
重心は、足底中心部にきます。

 

そのため、歩く歩幅は狭くなり、腕の振りも少なく、
膝関節も高く上がらなくなるので、すり足気味になったり、
前かがみになって、つまづきやすくなるなどします。

 

このような歩行の高齢者を介助するときには、
転倒しないように、ゆっくりと安全に歩行介助しなければなりません。

 

片麻痺がある利用者の階段の上り下りの介助

 

片麻痺がある利用者は、安全のため、健側の下肢に重心をかける必要があるので、
健側から階段を上り、麻痺側から階段を降りるようにします。

 

 

片麻痺がある利用者の障害物の越えかた

 

片麻痺がある利用者と、歩行で障害物を越えるときは、
まず杖を出し、麻痺側の足を出して、障害物をまたぎ、
健側の足を出して障害物を越えるようにしましょう。

 

場合によって、介護者は、腰などを支えると、
安心感が生まれます。

 

また、「ゆっくりでいいですよ。」というような声かけも重要です。

 

視覚障害者の手引き歩行の方法

 

視覚障害者の手引き歩行をする場合は、
誘導する介護者が前方の危険を見つけやすいように、
適切な回路距離を取ることができるように、
介護者は利用者の半歩前に位置するようにします。

 

手引き歩行の援助をするときは、「手引きをしましょうか?」
と、尋ねてから行うようにします。

 

視覚障害者の援助を受け入れる希望がはっきりしてから、
介護者は自分の手の甲を視覚障害者の手の甲に接触させ、
視覚障害者が肘をつかみ易いようにします。

 

介護者は、視覚障害者の半歩前に立ちます。

 

利用者が、後から介護者の肘のすぐ上を
親指が介護者の肘の外側になるようにして握り、
介護者は、腕が開かないように、脇を締めて歩くようにします。

 

足腰が不安定であったり、身長差がある場合は、
それに適した姿勢をとり、視覚障害者が安心できるように
手引きをしましょう。

 

狭い場所を通過する場合は、介護者は、
誘導しえいる腕を背中に回すようにします。

 

また、階段を上り下りする場合は、
階段のヘリで一旦とまり、確認するようにします。

 

白杖の目的

 

白杖には、視覚障害者である事を、周りの人に知ってもらう目的、
また、杖で周りの様子を知り、身体を障害物から守る目的があります。