要介護者の健康状態(脈拍)の把握

脈拍測定を行う場合は、脈拍数やリズム等の性状を
より正確に知るために3本の指を橈骨動脈に沿って当てます。

 

●脈拍の測り方

 

脈拍は、橈骨動脈に沿って、人差し指、中指、薬指を当てて触診し、
脈拍数やリズム、大きさ、緊張度などに注意し、一分間測定します。

 

脈は、徐脈や不整脈などの異常を知るために、
一分間測ります。

 

30秒測定値を2倍、15秒測定値を4倍して1分とする場合もありますが、
測定時間が短いほど、誤差が大きくなります。

 

脈拍に異常が認められる場合や、
初めて測る場合、情報量が不足している場合は特に、
必ず一分間測定することが必要です。

 

親指を使って脈拍測定をすると、測定者の親指の血管の拍動と
混同しやすくなり、測定値に誤差が生じるので気をつけましょう。

 

(1) 脈拍数

 

脈拍数は、まず、基準値を把握しておきましょう。

 

・年齢別脈拍数

 

 新生児: 120〜140回/分
 学童: 80〜90回/分
 成人: 70〜80回/分
 高齢者: 60〜70回/分

 

脈拍数は100回/分以上を頻脈、60回/分以下を徐脈といいます。

 

(2) リズム

 

規則正しいリズムの脈拍は「整脈」、
リズムに乱れがある脈拍は「不整脈」といいます。

 

拍動が時々抜ける現象を「脈が飛ぶ」といい、
「結代(けったい)」といいます。

 

(3) 大きさ

 

脈の大きさは、動脈の拍動の幅です。

 

触れると指に感じる強さが、心拍出量に相当し、
一回排出量が少ない場合は小さく触れます(小脈)。

 

一回排出量が多い場合は、大きく触れます(大脈)。

 

心臓衰弱等によって血液流が少なくなれば、
拍動も小さくなります。

 

(4) 緊張度

 

硬脈とは、緊張して硬く感じられるような脈のことをいいます。

 

高血圧や動脈硬化の場合に硬脈はみられ、
低血圧の場合には軟らかく感じます。

 

軟らかく感じられる脈は「軟脈」といいます。