要介護者の清拭介助

お湯などで身体を拭き、清潔を保つ方法を「清拭」と言います。

 

清拭は、入浴することができない要介護者に対して、
身体のかゆみの解消や、精神の安定を図ることを目的として行います。

 

手足を清拭するときは、血行がよくなるように、
マッサージ効果を期待して、末梢から中枢に向かって拭きます。

 

手足以外の部位は、筋肉の走行に沿い、
適度な圧と速度で拭くようにします。

 

手の拭き方

 

手首から腕の付け根に向けて拭きます。

 

指の間やわきの下も丁寧に拭きます。

 

胸部・腹部の拭き方

 

胸部は、円を描くように拭き、
腹部は、腸の走行に沿うように拭きます。

 

背部の拭き方

 

背部は、マッサージするように大きくらせんを描きながら、
下から肩の方向へ拭きます。

 

臀部は、円を描くように拭きます。

 

足の拭き方

 

足首は、上に向かって拭きます。

 

足のくるぶしの周囲や指の間、膝の後は汚れやすいので、
丁寧に拭きます。

 

石けん成分を残さない

 

皮膚の表面は弱酸性ですから、
弱アルカリ性の石けんが皮膚に残れば、
皮膚のトラブルが生じます。

 

ですから、石けんで清拭を下時には、
熱めの湯でタオルを絞り、
清拭した部位を2回以上拭き取るようにしましょう。

 

高齢者用清拭剤

 

高齢者用清拭剤は、短時間で効率的に清拭を行うことができ、
高齢者の肌への保湿もかねています。

 

高齢者用清拭剤は、
液体や泡状の清拭剤をタオルにしみこませて拭くだけで良いもの、
湯に溶かして拭くだけで皮膚の汚れを落とすことができるものなどがあります。